Asopitech VS
DuckDB vs Alopex DB
DuckDBの列指向ストレージ、ベクトル化実行、同時書き込みの扱いを、組み込みのAlopex DBと比べて紹介します。
更新: 2026/10/11
DuckDBとは
DuckDBは、プロセス内で動く、分析向けのSQLデータベースです。ファイルを開いてSQLを実行する点はSQLiteに似ていますが、列指向で、集計や大きな走査を速くすることを狙っています。
仕組み
- 実行:プッシュ型のベクトル化実行です。DataChunkという単位を、演算子の木に押し流します。
- ストレージ:データを行グループ(row group)に分けて保存します。Parquetの行グループに相当する概念で、並列化と圧縮は行グループを単位にしています。
- 並行制御:読み書きモードでは、1つのプロセスの中で複数のスレッドが同時に書き込めます。追記どうしは衝突しません。2つのスレッドが同じ行を同時に編集すると、衝突を検出します。読み取り専用モードでは、複数のプロセスから読めます。
- 分離:公式は、スナップショット分離を保証すると書いています。PostgreSQLの分離レベルで言えば、Repeatable Readです。違反するトランザクションは中断されます。
主な機能
- 分析向けのSQL。列指向のテーブル、Parquetなどの読み書き。
- 拡張機構。vssなどの拡張を
INSTALLとLOADで取り込みます。
制限
DuckDB本体は、1つのプロセスからの書き込みだけを扱います。複数のプロセスから書き込むには、ベータ版のQuackプロトコルか、別製品のDuckLakeが必要です。同じ行を同時に更新すると、後から更新したトランザクションが競合エラーになります。1行ずつのINSERTは遅く、公式は大量のデータをまとめて読み込むよう勧めています。
Alopex DBとの違い
どちらも、プロセスの中で動き、1つのファイルを開いて使います。
DuckDBは、集計や大きな走査を速くするための列指向のエンジンです。Alopex DBは、SQL、KV、ベクトル検索を1つのエンジンにまとめた汎用の作りで、列指向のテーブルも扱えます。アプリの中に、ひとつのデータベースとして持たせるのに向いています。
ベクトル検索は、DuckDBでは拡張のvssで足します。Alopex DBでは、HNSW索引が本体にあります。
手元の分析とアプリの読み書きを同じファイルでこなせるAlopex DBを、一度動かしてみてください。クイックスタートで確かめられます。
参考資料
- DuckDB docs: Concurrency、Storage、Internals Overview、Transaction Management、Performance: Import、Announcing DuckDB 1.5.6