Asopitech VS
SQLite vs Alopex DB
SQLiteの単一ファイル、2つの書き込み方式、SERIALIZABLEの分離、FTS5を、組み込みデータベースとしてのAlopex DBと比べて紹介します。
更新: 2026/10/11
SQLiteとは
SQLiteは、サーバーを持たず、設定も要らない、自己完結型のSQLデータベースエンジンです。ライブラリをアプリに組み込み、1つのデータベースファイルを直接読み書きします。公式は、全機能を有効にしても、ライブラリが900KiB未満になりうると書いています。
仕組み
- ファイル形式:データベース全体が1つのファイルです。公式は、アプリケーションのファイル形式としての利用を勧める文書も出しています。
- 原子的なコミット:既定はロールバックジャーナルで、クラッシュしても途中の状態が残らないようにします。
- 追記モード:変更を別のログファイルへ追記します。公式の説明では、読み取りが書き込みを止めず、書き込みが読み取りを止めません。その代わり、チェックポイントという処理が加わり、データベースを使う全プロセスが同じホスト上にある必要があります。
- 分離:SQLiteのトランザクションはSERIALIZABLEです。書き込みトランザクションは同時に1つだけです。
主な機能
- 型の扱いが柔軟なテーブル、インデックス、ビュー、トリガー、ウィンドウ関数、CTE。
- 拡張モジュール。FTS5は全文検索の仮想テーブルです。vec1は、ベクトル検索を足すSQLite公式の拡張です。第三者の拡張としてsqlite-vecもあります。
- ビルド時の上限が文書化されています。
制限
ネットワークをまたぐ複数ホストからの共有には向きません。書き込みは1つずつです。サーバーも認証も持ちません。
Alopex DBとの違い
どちらも、アプリケーションに組み込み、1つのデータベースファイルを使うSQLデータベースです。Alopex DBもRustとPythonから同じように開けます。
Alopex DBは、SQLiteの手軽さに加えて、ベクトル型とHNSW索引、全文検索、HTTPとgRPCのサーバーを本体に持ちます。埋め込みベクトルとテーブルのデータを、同じファイル、同じトランザクションで扱えるので、RAGや類似検索を、別のデータベースなしで組み込めます。
| 観点 | SQLite | Alopex DB |
|---|---|---|
| ファイル | 1ファイル | .alopex の1ファイル |
| ベクトル検索 | 公式の拡張vec1、第三者の拡張sqlite-vecで足す | HNSW、完全探索 |
| サーバー | なし | HTTP・gRPC |
| 複数のホストからの共有 | 向かない(公式は、多数のクライアントがネットワーク越しに使う用途にはクライアント/サーバー型を勧めています) | HTTP・gRPCのサーバーで接続 |
SQLiteの手軽さのまま、ベクトル検索とサーバーまで手に入るのがAlopex DBです。クイックスタートから気軽に試せます。
参考資料
- SQLite: About、Atomic Commit、読み書きの並行、Isolation、Limits、FTS5、Application File Format、Release 3.54.0、Vec1 Vector Extension